障害年金の認定医が審査する障害年金の件数、都道府県によって14倍もの格差がありました！

障害年金の手続きに関して、
初診日に国民年金のみに加入していた場合は
市区町村に申請を行い都道府県単位で審査が行われます。
この障害基礎年金の都道府県単位での審査については
地域格差があるという話は度々してきました。
＜参考記事＞
⇒障害基礎年金が一番不支給になる可能性が高い都道府県はどこでしょうか？
⇒障害基礎年金の地域格差問題の調査が始まりました
この障害基礎年金の都道府県格差問題に新たな問題が発覚しました。
平成26年1月3日の共同通信の発表によると、
障害年金を審査するために都道府県ごとにおかれている認定医（医師）一人当たりの
担当している障害年金の件数に大きなバラツキがあるということです。
どれくらいのバラツキがあるかというと、
認定医一人当たりの担当数が最も多い神奈川県と最も少ない鳥取県で
約14倍もの差があることが分かりました。
具体的には、神奈川県では認定医が4人しかおらず
一人当たり1,154件の障害年金を1年間で審査する計算になります。
一方鳥取県では認定医の数が5人で、
一人当たり80件の障害年金を1年間で審査していました。
ちなみに、一人の認定医が1年間で審査する障害年金の件数の都道府県平均は、
343件ということでした。
しかし、一人当たりの認定医が担当する障害年金の件数に14倍の差があるって、
恐ろしい話です。
この状況では、本来障害年金を支給すべき人が不支給になり、
障害年金が不支給になるべき人が支給されている可能性もあります。
うつ病などの精神疾患での障害年金は最近件数が増えていますが、
ちゃんと精神科医が認定医となって審査をしているのか
不安になってきます。
各都道府県の認定医の人数だけでなく
それぞれの専門分野も公開してほしいところです。
国にとって不都合な内容なら公開されない可能性が高いですが…。
こんな状態なら都道府県によって障害年金の認定率が違うのも
当然の結果です。
格差是正の調査が厚生労働省によって現在行われていますが、
早く結果と改善策を公表してほしいですね。
この障害年金の都道府県格差問題は、
全国障害年金パートナーズのブログやメルマガの読者にとっては
とても気になることだと思います。
何か動きがありましたら随時記事にしていきます！