家は思っていた以上に呼吸していました

from:鶴岡正也
自宅で二酸化炭素チェッカーを眺めながら……
家にある排気口って、何のためにあるのだろう。
冷たい空気が入ってきたり、暖かい空気が入ってきたりするので、正直、少し邪魔なものだと思っていました。
そんなある日、友人からもらった二酸化炭素チェッカーを、部屋に置いてみました。

人がいるだけで、少しずつ数字が上がっていきます。
たまに換気をすると、800ppmくらいまで下がる。
目に見えない空気の変化が、数字になると面白いものです。
ところが先日、その数字が3000になりました。
3000!?
石油ストーブを使っていたわけでも、ガスを使っていたわけでもありません。なぜこんなに上がったのか、最初は理由がわかりませんでした。
1日中上がり続け、4000まであがったので大慌てでした。
家中を確認してみると、家族が夏の温かい空気が入ってくるのを避けるため排気口を閉じ、24時間動いていた換気扇も止めていました。

換気扇をつけ直し、排気口に手を当ててみると、思っていた以上にしっかり空気を吸っています。
次第に正常値になりました。
くわしく調べてみると、日本の建築基準法で24時間換気システムは、1日で家の空気を「12回」入れ替えるように設計されています。
家の中の空気って、こんなに入れ替わっていたんですね。
普段は音もなく動いているので、まったく意識していませんでした。空気そのものは見えませんし、排気口を閉じても、換気扇を止めても、その瞬間に大きな変化が起きるわけではありません。
でも、数字にしてみると違いが見えました。そして一つずつ事実を確かめると、原因も見えてきます。
障害年金の相談でも、似たことがあります。
「やる気がでない」と感じていても、その大変さは外からは見えにくいものです。自分でも、どこまでできていて、どこから家族の助けを借りているのか、はっきり分からなくなることがあります。
そこで、食事は週に何回用意できるのか、入浴できない日はどのくらいあるのか、家族に何を手伝ってもらっているのか。一つずつ具体的にしていくと、見えなかった生活の状態が少しずつ見えてきます。
大切なのは、漠然とした「やる気のなさ」を無理にうまく説明することではありません。
起きていることを、事実のまま確かめていくことです。
ただ、それって専門家なしだと難しいです。
医師との診断では「どうですか?」とだけ聞かれ、うまく説明するのが難しくありませんか?
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