”日本人の美徳”なんてクソくらえ！

From：宮里竹識
研究学園のCafe comme caより、、
私はカフェで記事を書いたり仕事をしたりすることが多いです。
今この記事を書いている瞬間も
カフェでコーヒーを片手にくつろぎながら執筆しています。
ちょっと気分を変えるためにKindleで読書をしたり、
ぼんやりと気持ちを落ち着けて障害年金の書類を作ったりします。
今でこそこんな生活をしていますが、
社労士として開業する前は社畜のような生活でした。
朝は4時半に起きて夜が明ける前に出社し、
仕事が終わって帰宅するのは夜中の1時を過ぎていました。
通勤時間に太陽が出ていることはほぼありませんでした。
たまに太陽が出ている時間に帰宅することがありますが、
それは会社に泊まって徹夜で仕事をした次の日のことです。
そんな生活が5年間続いていました。
同じように働いていた同僚もたくさんいましたので、
「いっそ住民票を会社の住所に移そうか」
なんて冗談を言って盛り上がっていました。
一緒にがむしゃらに働く仲間たち。
彼らとの結束は固く、
強い情熱をもって働いていました。
その背景には、
”会社のために身を削って働くことが美徳”
だという考え方がありました。
べつに誰かから強制された考えではありません。
でも、たくさん働くこと、
自分やプライベートを犠牲にして働くことが
美徳であると皆感じていました。
あの頃はそんな自分に何の疑問も感じていませんでした。
しかし今は違います。
もしあの時の自分に何か言ってやれることがあるなら、
「”たくさん働くのが美徳”なんて考えはクソくらえ！」
と言ってやりたいです。
それは、
過労で体を壊し
人生をメチャクチャにされた人を数多く目にしたからです。
今私はうつ病による障害年金専門の社労士として
数多くのうつ病者に障害年金のサポートをしています。
そんな彼らにうつ病になった原因を聞くのですが、
過労でうつ病になって人がとても多いのです。
もちろん人によって体力や忍耐力が異なりますので
月100時間を超える残業をしてもバリバリ働ける人もいます。
でも、人それぞれですので
月80時間の残業でも体を壊してしまう人もいるのです。
いくら頑張ったとしても
過労でうつ病になってしまえば
報われません。
会社のために必死こいて頑張って、
プライベートや家族との時間も犠牲にしてきたのに、
その結果がうつ病って、
あなたは納得できますか？
少なくとも私は納得できません。
私自身も過労で抑うつ状態に陥ったことがありますし
身内にもうつ病となった人もいます。
なのでうつ病の怖さは理解しているつもりです。
いくら仕事で評価されたとしても
その結果がうつ病であれば割に合いません。
だから私は、
たくさん働くことが美徳という日本の考えを
”クソくらえ！”
と言うわけです。
ときには限界まで働くことも必要ですが
自分の限界を見誤らないでください。
今この記事を読んでいるあなたが元気な状態なら、
将来うつ病になって私のサポートを受けることがないように願うばかりです。
でも、
もし頑張りすぎてうつ病になってしまい
病院に通い出してから1年6ヶ月経っても働けない状態が続くなら、
障害年金を受けられるかもしれないので私に相談してください。
きっとあなたの助けになると思います。