障害年金のサポート、本人の話を聞かない方がうまくいく！？

From：宮里竹識
研究学園のスタバより、、
いきなりですがクイズです。
社労士がうつ病の障害年金のサポートを行うにあたり、
本人の話を徹底的に聞いた方が良いと思いますか？
①もちろん、本人の話を徹底的に聞いた方が良い
②いや、そんなことはない
ちょっと考えてみてください。
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答えは決まりましたか？
それでは正解の発表です。
①の話を良く聞いた方が良いと答えたあなた、
残念、それは誤りです。
②を選んだあなた、大正解です。
と、この段階でクレームの嵐が来そうですね。
「人の話はしっかり聞くものだ」
「細かなところまで話してもらわないと障害年金のサポートなんかできない」
こんな声が聞こえてきそうです。
それはその通りです。
本人に話をしてもらわないと
情報が整理できませんし、
障害年金に必要な書類も作れませんしね。
そういう意味では、
ご本人の話は最後まで聞くべきかもしれません。
ところが、
うつ病による障害年金の場合、
うつ病者本人の話は最後まで聞かない方が良いケースが多いのです。
その理由は二つあります。
【理由①：うつ病の人は話が横にそれやすい】
うつ病の症状によって理解力や判断力、
集中力といたものが低下していますので、
こちらが質問したことと違う話をしてしまう人が多いのです。
もちろん本人は一生懸命考えて話をしてくれています。
でも、自分では気づかないうちに
こちらの質問と違う話になっているのです。
残念ながら、
関係ない話ばかりされても審査結果にはプラスにならないのです。
 
【理由②：長時間話をするとぐったりしてしまう】
先ほども話したとおり、
うつ病の人は集中力や判断力とったものが低下しています。
人と話をするのも苦手な人が多く、
長時間話をすると疲れてしまって頭が働かなくなってしまうことが多いのです。
 
では、理由①と理由②をまとめてみましょう。
うつ病で苦しんでいる人は
その症状から理解力や判断力が低下しており、
質問したことと違う話をたくさんしてしまう傾向にある。
そして、長時間話をすると疲弊してしまう。
つまり、障害年金を受給するために必要な話ができないまま、
重要度の低い話ばかりしていて集中力が途切れてしまい、
結局大事な話ができずに打ち合わせが終わってしまう。
こんな風になってしまうことがあるのです。
 
なので私は、
お客さんと打ち合わせをするときには
次の2つのルールを決めています。
１．打ち合わせは２時間までにする
ただでさえ体調の悪い中打ち合わせを行うのですから、
過度に時間を取らせて疲弊させてしまわないよう、
打ち合わせは２時間以内に終わらせるようにしています。
これ以上話をすると、お客さんがぐったりしてしまいますので。
２．話が横にそれたら方向修正する
一生懸命に話している本人は中々気づかないのですが、
話が横にそれてしまうことが多々あります。
そんな時は私の方でお客さんの話を遮ったり、
方向修正するようにしています。
話の途中で水を差された形になるので、
お客さんとしては嫌な気持ちになるかもしれません。
ですが、お客さんに気持ちよくなってもらうために
打ち合わせをしているのではありません。
障害年金を受け取るために打ち合わせをしているのです。
なので、余計な話や不要な話で時間を使いすぎてしまわないよう、
こちらで流れをコントロールさせてもらうことがあります。
その代わり、
障害年金の受給に影響する重要な部分については、
徹底的に深掘りして聞いていきます。
 
不要な話をさせてお客さんを疲弊させないようにすること、
そうすることによって本当に大切なことを話してもらう時間を作ること、
うつ病による障害年金専門の社労士として、
この二点はいつも意識しています。
こういう見えないところでの違いが
障害年金の結果にも影響していると思います。