「自分のうつ病は理解されないものだ」と思うと、意外とうまくいく

From：宮里竹識
つくばの自宅より、、
うつ病って、辛いですよね？
でもこの言葉を本当に理解できるのは、
自分自身がうつ病になったことのある人か、
身近にうつ病で苦しんでいる人がいるかのどちらかだと思います。
うつ病という言葉自体は世間に浸透してきたといえます。
でも、うつ病の辛さを理解している人はそう多くはありません。
いまだに「うつ病は甘えだ」なんて言ってくる人がいます。
うつ病の症状で動く気力がなくなっているのに、
「外に出て運動しよう！気分転換も大切だよ！」
なんて言って無理やり外に連れ出そうとする人がいます。
※症状が軽いときや気分が落ち着いているときは外に出て運動するのは良いことですが、
うつ病が重症化しているときは無理して体を動かすと逆効果になる場合がある
という意味です。
うつ病の治療には、
病気のことを理解してくれる人が身近にいると
５倍早く治るという話もあります。
確かに自分のうつ病を理解してくれる人が身近にいると
安心できますよね。
でも実際は、
あなたのうつ病が理解されるとは限りません。
むしろ、理解されないことの方が多いのではないでしょうか。
きっとあなたも、
周囲からの心無い言葉で傷ついたことがあるでしょう。
でも、うつ病が理解されないなんてことは
ある意味普通なのです。
あなたの痛みはあなただけのものです。
同じ痛みを経験した人でなければ
理解なんてされないのです。
ですから、
”自分のうつ病を理解してくれ”
なんて求めても仕方ないのです。
むしろ、
”自分のうつ病は理解されない”
と思った方がうまくいきます。
相手に自分のことを理解して欲しいと求めてばかりいると、
いざ理解されなかった時に絶望的な気持ちになったり
相手を責めてしまったりします。
最初からうつ病の辛さは理解されないものだと思っていたら、
変に相手に期待していない分、理解されなかった時に傷つくこともありません。
人は他人を変えることはできないのですから、
相手に自分を理解してもらおうとしたり
相手に考え方を変えさせようとしても、
苦労の割に報われないことが多いのです。
自分を理解しない人に時間を使うのは
人生の浪費です。
なので、
他人に自分のうつ病の辛さを理解してもらえるなんて
思わない方が楽です。
そう考えると色々と良いことがあります。
まず、
”うつ病は甘えだ”
”うつ病は性格の問題だ”
なんて言っている人にあまり腹が立たなくなってきます。
こんなことを言っている人を見ると、
「人を貶めるようなことばかり言っても、自分が苦しむだけなのに」
と思えるようになります。
それに、
うつ病の辛さは理解されないと思って生きていると、
理解してくれる人はそれほど多くなくても、
理解しようとしてくれる人が多いことに気づくことができます。
この”理解しようとしてくれる人”の存在がとても大切です。
理解し合えない人と無理して付き合う必要はありません。
うつ病の辛さを理解してくれる人、
理解しようとしてくれる人が少しいれば十分なのです。
自分と合わない人とは関わらない、
これ大事です。
私は障害年金やうつ病に関する情報をいつも発信していますが、
共感してくれる人もいれば反発してくる人もいます。
でも、これで良いんです。
日々自分の思いを言葉にして発信することで、
私の考えに共感してくれた人が障害年金の依頼をしてくれ、
私と合わない人は離れていってくれるからです。
考えの合わない人の障害年金をサポートしても、
成功率は高くないからです。
だって、障害年金の手続きにはその人の病歴や症状、
日常生活や人間関係にどんな支障が出ているかを知る必要がありますが、
信頼できない相手には自分の深いところの話はできませんよね。
必要な情報が得られないことで
障害年金の成功率も下がってしまうのです。
ついでに、
私も嫌いな人のサポートをしたいなんて思いません。
そんなわけですので、
自分と合う人と付き合い、
合わない人と距離をおくことが大切なのです。
あなたのうつ病が理解されないということも
同じことです。
無理して他人に理解してもらおうとせず、
理解してくれる人や理解しようとしてくれる人と付き合い、
そうでない人とは距離を置いても良いと思いますよ。
これをすることで、意外と楽になれますよ。