【レックスの男前講座】同じことを繰り返しながら違う結果を求めることを、狂気というんだ！

From：レックス
つくばの自宅より、、

俺の名はレックス、
ティラノサウルスのレックスだ。
知っての通り俺は人気者だ。
現在を生き抜くティラノサウルスで、
鋼の肉体、敵を切り裂く鉤爪、
獲物の息の根をとめる鋭い牙。
この唯一無二の強さだけでなく、
俺のこれまでの生き様が多くの人を惹きつけてやまない。
ファンレターの数も膨大で、
一人一人に返事をかけないほどだ。
まぁ、ファンレターに返事をするなんて女々しいことは俺はしないがな。
だが、俺のようになりたいというやつらの気持ちは分かる。
そこで、
今日は俺宛に届いた質問の一つに答えようと思う。
手紙は愛知県のペンネーム、権三郎からだ。
 

レックスさん、こんにちは。
私はIT企業で働いているのですが、とても困っています。
というのも、いつも上司から大量の仕事を割り振られているせいで、
とても残業が多くなっているのです。
家に帰るのはいつも夜10時。
これではプライベートもありません。
上司にも仕事を減らすようなんども言いましたが、
中々言うことを聞いてくれません。
ぜひレックスさんからこの上司に
「馬鹿やろう」
と叱りつけてもらえませんか？

 
権三郎よ、
お前の気持ちはわかった。
まずは俺から一言いわせてくれ。
「馬鹿やろうはお前だ！」
確かに仕事が忙しいのは大変だろう。
休息も必要だし、プライベートも大切だ。
だから仕事を減らしてほしいという
お前の気持ちはもっともだ。
だが、
上司に仕事を減らすようなんども言っている
というのがダメだ。
なぜそれがダメかを説明する前に、
この言葉をお前に送ろう。

同じことを繰り返しながら違う結果を求めることを、狂気というんだ！

この言葉は、
アインシュタインが言ったといわれているが、
そうでないという説もある。
だがそんなことはどうでもいいんだ。
大切なことは、
一回やってダメだったことを繰り返しても意味はないということだ。
例えば、
番号を合わせることで開くダイヤル式の南京錠があったとしよう。

0から9の数字を4桁合わせるタイプであれば、
数字を一つずつ変えて試していけば
いつかは鍵を開けることができる。
「0001」という数字で開かなかったのに、
同じ数字の組み合わせを永遠と試し続けて開かないという、
そんな奴は狂気といえる。
そうだろう？
上司に何度も仕事を減らすよう言う権三郎の行動もこれと同じだ。
もちろん上司の質の問題や
会社としての問題もあるだろう。
だが、一度ダメだった上司に訴えるという方法を繰り返すばかりでは、
同じ番号で南京錠を開けようとする狂気の輩と変わらない。
だから権三郎よ、
同じことを繰り返して違う結果を求めてはいけない。
違う方法を試すんだ。
仕事のやり方を変えて効率化を図るのもいいし、
他の仕事仲間に助けを求めたっていい。
何なら会社をやめて転職したっていいんだ。
一つやってダメなら別の方法を試す、
この繰り返しが成功への道なんだ。
もちろん失敗することもあるだろう。
むしろ失敗することの方が多いかもしれない。
でも、それで良いんだ。
失敗の数だけ人間は強くなれるんだ。
俺だって生きていくために狩をしているが、
いつも成功するわけじゃない。
獲物に逃げられることもあるんだ。
だが、失敗するたびにその原因を考え、
対策を立てて次に繋げてきたんだ。
その繰り返しが
狩の成功率98.3％という圧倒的な今の姿に繋がっているんだ。
権三郎よ、
お前はこれからも失敗するはずだ。
だが、
失敗の度に立ち上がり、
別の方法を試し続けるんだ。
同じことを続けて違う結果を求める狂気の人間になるな。
そうすればいつかお前は栄光を手に入れるだろう。
そうなった時、
また俺に手紙を送ってくれ。
お前からの成功報告を待っている！