うつ病で休職した人の半数が5年以内に再度休職していました！

From：宮里竹識
秋葉原のオフィスより、、
2017年5月12日の日本経済新聞電子版に、
うつ病で病気休暇をとった会社員の半数近くが、
職場復帰後5年以内にうつ病が再発し、
再度病休をとっていたことが分かったとの記事がありました。
これは、厚生労働省の研究班の調査により分かったことだそうです。
うつ病で休職した人の半数が
5年以内に再度休職するという実体は、
私も肌で実感していることですのですごく納得できます。
というのも、
私たち全国障害年金パートナーズはうつ病による障害年金専門の
社労士事務所なのですが、私達に障害年金を依頼する人の多くが
複数回の休職を経験していたからです。
何度も会社を休職しているか、
退職して働くこともできない状態が長く続いている、
そんな人からの依頼が多いのです。
それだけうつ病というのは再発のリスクが高い病気なのです。
しかし、
日本の企業では休職が終わったらこれまでと同じ仕事が待っています。
仕事が原因でうつ病になったのに
また同じ仕事環境に戻るのです。
それではうつ病が再発するリスクが高いのも当然ですよね。
特に過重労働やパワハラ・セクハラといったことが原因でうつ病になった場合、
その原因が解決されないまま職場復帰するのは危険です。
短時間勤務からスタートする、
精神的負担となる人間から遠ざけるといった配慮が必要です。
そういった配慮をしてもうつ病再発のリスクはゼロにはなりません。
こういったうつ病の難しさを
世の中全体で理解できるようになってほしいものです。
新聞やテレビでうつ病の特集が組まれるうちは
まだまだうつ病が理解されていないと判断できますね。
だって、本当に日本中の人がうつ病を理解していたら、
当たり前のこと過ぎて記事やニュースにならないからです。
人々に認識されていない・理解されていないからこそ
新聞やニュースなどでうつ病が特集されるのです。
私も日々うつ病や障害年金に関する情報発信をしていますが、
「こんな誰でも知っていることを今更言うな」
と言われるほどうつ病が正しく理解されることを願うばかりです。