うつ病に対する脳の反応は、男女によって異なる！？

From：宮里竹識
研究学園のスタバより、、
イギリスのケンブリッジ大学の研究により、
うつ病患者のネガティブな刺激に対する反応は、
男女によって大きく異なることが分かってきました。
今回の研究は、
10代から20代前半のうつ病に苦しんでいる若者を対象に行われました。
実験の内容は、
幸せ・悲しみ・どちらでもない言葉を
特定の順番で画面に現れるようにして被験者に見せ、
その時の脳の反応をMRIで調べるというものです。
その結果、
女性は男性に比べてネガティブな思考に陥りやすく、
男性に比べて2倍もうつ病になりやすいということでした。
女性の方が男性よりも感受性が強く
人の感情を敏感に感じ取ることができますので、
ネガティブになってうつ病になりやすいというのは理解できます。
その一方で、ケンブリッジ大学の研究者によると、
男性の方が薬物依存や自殺といった、
うつ病が原因でより深刻な結果を招くことが多いということです。
男性の場合、
”恥”の意識が強くて周りに相談できなかったり、
必要以上に我慢をしてしまい、
適切な治療が行われずに深刻な結果になってしまう人が
多いのかもしれませんね。
今回のケンブリッジ大学の研究は若者を対象に行われたものですが、
男女によってうつ病に差異があることが分かってきました。
女性はうつ病になりやすい、
男性は自殺といった深刻な結果を招きやすい。
この男女による違いに着目することで、
男女別の抗うつ薬が将来開発されるかもしれませんね。
医学は日々進歩していますので、
うつ病も風邪のように簡単に治る病気となってほしいものです。