翌日から効果が現れる抗うつ薬が販売される！？

From：宮里竹識
秋葉原のベローチェより、、
うつ病の治療で一番に選択されるのが
薬物療法です。
抗うつ薬を飲んでうつ病を改善させていくのが一般的な治療法ですが、
通常は薬の効果が出るまでに2週間〜4週間かかっていました。
それがなんと、
薬を飲んだ翌日から効果が現れるという
抗うつ薬が日本で販売されるかもしれないのです。
この飲んだ翌日から効果が出る抗うつ薬、
開発したのはアメリカの製薬ベンチャーの
セージ・セラピューティクスという会社です。
米セージ社の新薬は、
過剰に働いている神経細胞の活動を直接抑える働きがあると見られており、
治験では投薬した翌朝から効果が現れた患者もいたそうです。
1日でも早くこの新薬が承認されるよう、
アメリカ当局と連携しながら開発を進めている状況です。
この新しい抗うつ薬ですが、
塩野義製薬が日本での独占販売権を取得しました。
契約金は約100億円、
今後の開発状況に応じて530億円、
さらには販売額の２割ほどの金額を
塩野義製薬は米セージ社に支払うようです。
あまりにも金額が大きすぎて実感わかないですね。
とはいえ、
飲んだ翌日から効果が出る抗うつ薬、
その需要の大きさは計り知れません。
もちろん人によっては効果が現れるまでに差があるでしょうし、
体質的に抗うつ薬の効果が見られない人もいるでしょう。
でも今回の翌日から効果が現れる抗うつ薬で救われる人は
数多くいるはずです。
うつ病は言葉だけは広く知られてきましたが、
その苦しさや絶望感は当事者にしか分かりません。
いまだに
”うつ病は甘えだ”
”うつ病なんて性格の問題だ”
なんてことを言って来る人もいるのです。
そんなふざけたことを言っている人を見るたび、
私は心の中でそいつにドロップキックを決めています。
そんなことはさておき、
この新しい抗うつ薬がいつ日本で販売されるかまだ未定ですが、
塩野義製薬と米セージ社の動きに注目したいと思います。