【たけしーさー日記】アンパンマンはばいきんまんを敵視してるけど、アンパンってイースト菌だよね？

From：たけしーさー
つくばのスタジオより、、
こんにちは、
全国障害年金パートナーズの守り神のシーサー、
たけしーさーだよ。
さあ、今日もやってきました
「たけしーさーの極悪子ども相談室」
今日も子どもたちからの相談に乗って、
世紀末でも立派に生きていける大人に育てていくよ。
「ひでぶ」「あべし」というのはやめよう。
「アタタタター！」といって救世主になろう。
そんなわけで早速今日の相談者を紹介するよ。
福岡県に住んでいる６歳のただとし君だ。
 
たけしーさー：
こんにちは、ただとし。
いったいどんなことに悩んでいるんだい？
ただとし：
アンパンマンっていつもばいきんまんとケンカしているけど、
パンってイースト菌だよね？
同じ菌同士、仲良くできないのかな？

 
とても良い質問だね。
アンパンマンもばいきんまんも同じ菌同士、
仲良くしてほしいという話だよね。
ただとしの優しい性格が分かるし、
きっと両親も立派な人なんだろう。
しかし、
あま〜い！
その考えは大甘だ。
40代の年収200万円のおじさんが
20代の女子アナと結婚したいといって婚活を始めるくらい
無謀で甘い考えだよ。
いいか、よく聞いて。
今からとても残酷で衝撃的なことを話すよ。
実は、
アンパンマンとばいきんまんは
本当はお互いに仲良くしたいと思っているんだ。
でも、ある黒幕がいるおかげで仲良くできないんだ。
この黒幕が裏で糸を引いていて、
アンパンマンとばいきんまんは戦いを強いられているんだよ。
黒幕が誰か知りたいって？
覚悟して聞いてくれ。
アンパンマンとばいきんまんを無理やり争わせている黒幕、
それは「作者」だ。
出版された物語には、必ず作者がいるんだ。
そしてこの作者は物語を自由にできるというわけさ。
どんな物語にするか、
どんな人物を登場させるか、
どんな結末にするか、
作者は自由に決められる。
もちろん、
アンパンマンとばいきんまんを仲良くさせることだって簡単さ。
でもアンパンマンの作者はそうしない。
なぜなら、
そんなことしたら売れないからなんだ。

イースト菌の塊であるアンパンがばい菌と仲良くしていました。
ばい菌がついたアンパンにはカビが生えています。
そのアンパンを食べた子どもはお腹を下しました。
めでたし、めでたし。

こんな物語では売れないよね。
それどころか、
PTAから苦情がきちゃうよ。
だから作者はアンパンマンをバトルものにしたんだ。
正義の味方のアンパンマンが
悪いことをするばいきんまんをやっつける。
爽快で分かりやすい物語でしょ？
子どもの受けも良いし、
悪いことはしてはいけないと教育する親の理解も得られる、
一石二鳥だよね。
そんなわけで、
大人の事情でアンパンマンとばいきんまんは戦う運命にあるんだ。
イースト菌だろうがビフィズス菌だろうが、
アンパンマンがばいきんまんと仲良くすることはないんだ。
 
もしかしたらぼくの話は子どもたちの夢を壊してしまったかもしれないね。
でも、これが現実さ。
現実の厳しさを知って、子どもは大人になるんだ。
でも、
ここで終わらないのがぼくのすごいところさ。
ただとし、
それにこの放送を見ている子どもたち、
是非ともアンパンマンから学んでほしいことがあるんだ。
困っている人がいたら助けてあげる優しい心？
ノンノン、
そんなものは親に教えてもらっておくれ。
君たちがアンパンマンから学んでほしいこと、それは
「作者というルールを決められる存在が世の中にはいること、そして自分が作者になることもできる」
ということさ。
正義が勝つとは限らない、
努力した人が報われるとは限らない
これが世の中の本質さ。
でも、作者のように自分の有利なようにルールを決め、
勝ち続ける事ができる人が存在するんだよ。

人生が一つの物語だとすると、どんな登場人物になりたい？

こんな質問をされて、
●主人公になりたい
●ヒーロー・ヒロインになりたい
なんて答えるうちはまだまださ。
ここで迷わず、
「作者になりたい」
と言える大人になってほしいんだ。
そうすれば人生勝ち組だよ。
とはいえ、
人生の”作者”になるには力がいるんだ。
小さなうちは腕力・体力を鍛え、
学生時代に学力を身につけ、
大人になったら財力を手に入れるといいよ。
そうすれば必ず勝てるはずさ。
それに加えてルックスも良ければ
言うことなしさ。
これで君も立派な大人になることうけあいさ。
核戦争で文明と秩序が失われた世紀末がやってきても大丈夫。
トゲのついた肩パッドをつけて
「ヒャッハー！」
なんて叫ばなくてもいいんだ。

 
敵の秘孔をついて
「お前はもう死んでいる」
と言ってかっこ良く立ち去る大人になれるはずさ。

 
ぼくの話を聞いた子どもたちが立派に成長し、
ラオウのような世紀末覇者になることを願っているよ！