一度医師に診断書の作成を断られたとしても、100％診断書を書いてもらえる方法はあるか！？

うつ病者が障害年金を請求する場合、
最も高いハードルとなるのは診断書です。
診断書の内容を正しく書いてもらえないという問題も大きいですが、
それと同じく大問題なのが、診断書の作成を断られることが多いということです。
感覚的には5人に1人は診断書の作成を拒否されています。
とくにどの地域が診断書を拒否されるかといった統計は取れていませんが、
私たち全国障害年金パートナーズは日本全国から依頼があるので、
全国平均として5人に1人は診断書を断られていると考えて下さい。
他の障害年金社労士さんと話をしてみると、
「そこまで診断書を断られる数は多くない」
と口を揃えて言います。
しかし、よくよく話を聞くと
うつ病をはじめとした精神疾患の障害年金において
診断書を拒否されるケースが多いことが分かりました。
ほとんどの障害年金専門社労士さんは
すべてのケガや病気に対応しています。
一方、私たち全国障害年金パートナーズはうつ病に特化しています。
（うつ病以外の精神疾患も対応できますが、身体障害は対応していません）
うつ病専門の私たちが関与する案件では診断書拒否率が高く、
どんな傷病でも対応する社労士事務所では診断書拒否率が低い。
このことから、
「うつ病の場合、他の傷病に比べて診断書の作成を拒否される可能性が高い」
ということが分かります。
なぜ鬱病の診断書を作成を拒否されやすいのかですが、
他の傷病に比べて診断書の作成が大変面倒であることがあげられます。
障害年金の診断書はケガや病気に応じて多くの種類があるのですが、
鬱病をはじめとした精神疾患の診断書が一番やっかいです。
というのも、身体障害などは障害年金の判断基準が明確で
カルテを見れば比較的簡単に診断書を作成できます。
一方、精神障害の診断書は違います。
精神の障害はそもそも病名の判定が難しい上に、
日常生活状況や就労能力など、
通常の診察では聞くことのない項目を多数記載する必要があります。
そのため、うつ病などの精神障害で診断書を書くためには、
改めて時間をとって診断書のためのヒアリングが必要になってきます。
このヒアリングはすぐに終わるようなものではなく、
1時間〜2時間も要することざらです。
ヒアリングに加えて診断書の作成自体にもかなりの時間がかかります。
一人の患者の診断書を作るためには、トータルで5〜10時間必要、
ということも多いのです。
ただでさえ多忙の医師にとって、
それだけの時間を使う診断書作成というのはやりたくないことなのです。
そのため、次のような理由をつけて診断書の作成を断ってくる
医師や病院が多いのです。
【これまであった診断書拒否の理由】
●うつ病では障害年金は出ない
●10年以上通院しているような人でないと認められない
●傷病手当金がでるから診断書は書けない
●症状が固定していないから診断書は書けない
●あなたが請求する都道府県は基準が厳しくて落とされるから無駄
（初診日に国民年金のみに加入している場合、請求先は都道府県となる）
どれも私から見れば診断書を断る理由にならないのは明白です。
日本年金機構に確認しても私と同じ見解でした。
しかし、医師は絶対的な権威性があるため、
明らかにおかしいことでも信じてしまうのです。
とくに鬱状態に陥っている場合は判断力が鈍くなっていますので、
「自分は障害年金をもらえないんだ」
と思い込んでしまいます。
このような形で障害年金への道を閉ざされている人は、数多くいます。
私たち全国障害年金パートナーズはうつ病に特化していることから、
診断書の作成を拒否されたときの対応についてもノウハウを持っています。
例えば、
●医師が診断書を簡単に書けるよう、参考資料を作成する
●日本年金機構も診断書を作成すべきであるとの見解を示していることを伝える
●見込める年金額を具体的に示し、どれだけ経済的な安心につながるかを説明する
●家族の方から改めて頼んでみる
●私が直接説明する・医師へ向けた手紙を書く
●他の病院へ転院する
といった方法を良く使います。
他にも色々方法がありますが、
「一度断られても100％確実の診断書を書いてもらえる方法」
というのも実はあります。
正確には今のところ100％成功しているというだけですので、
あと100人・1000人もやっていくと失敗することもあると思います。
しかし、最も成功率の高い方法であることは変わらないでしょう。
具体的にどのような方法なのかお伝えしたいところですが、
残念ながらそれはできません。
なぜかというと、
強力すぎて悪用されるおそれがあるからです。
また、この方法を使うにはある条件を満たしている必要があります。
うつ病者に限っていうと多くの人がこの条件を満たしていますが、
すべてのうつ病者が条件を満たしているわけではありません。
うつ病以外の人にとっては、うつ病者に比べて条件を満たしている可能性は
小さくなります。
しかし、この条件を満たしているかは主治医からは分からないため、
その気になれば簡単に悪用することができるのです。
私たちは「不正受給は絶対にしない」というスタンスですので、
この100％成功する診断書の依頼法を公にすることはできません。
もちろん、私たちに障害年金コンサルティングを依頼してくれた人には
状況に応じて使わせていただきます。
障害年金の社労士選びには、
あなたの傷病での障害年金をどれだけ経験している社労士かどうか
というのが重要なポイントです。
ただ、うつ病に限っていえば
「主治医が診断書を断った場合に対応できるか」
というのも社労士事務所選びの判断基準といえるでしょう。