理研が記憶の書き換え実験に成功!うつ病の新しい治療法につながるかもしれません!? | 社会保険労務士事務所 全国障害年金パートナーズ
あなたは、嫌な出来事があった場所で新たに楽しい体験をしたとき、
嫌な記憶が薄れて、その場所が楽しい場所に変わったという経験を
したことがありませんか?
私の場合、社労士試験を早稲田大学で受けた後、
答え合わせをした近くのTULLY’Sが嫌な場所となりました。
試験に落ちたことがその場で分かったからです。
その後1年間TULLY’Sに入る回数が減っていました。
しかし、翌年の社労士試験後に同じTULLY’Sで答え合わせをして
合格が見込めた瞬間、良い思い出の場所としてTULLY’Sが好きになりました。
このように、以前嫌だった記憶が楽しい経験をすることで、
嫌な思いが薄れて楽しい記憶に変わるといった経験をした人は
結構いると思います。
この記憶の書き換えに関して
STAP細胞で騒動となっている理化学研究所が、
「嫌な記憶を」を「楽しい記憶」に書き換える実験に成功したそうです。
まず、雄のマウスに弱い電気ショックをあたえ、
嫌な記憶をマウスの脳内に作ります。
これにより、マウスは海馬の神経細胞群に青い光を当てると
嫌な体験を思い出してすくんでしまうようになります。
(細かい理屈の詳細は省略します)
次に、海馬の神経細胞群に光を当てたまま(嫌な記憶を活性化させたまま)、
雌のマウスを同じ場所に入れて1時間ほど遊ばせてやると、
雌と遊んだ楽しい出来事の記憶が同じ細胞群に作られていたことが
分かりました。
嫌な記憶が楽しい記憶に置き換えられていたことになり、
その逆も可能であることが確かめられたそうです。
うつ病者は楽しい記憶を中々思い出せないケースが多いが、
今回の実験から、海馬と扁桃体の可逆性の異常が原因の一つになっている
可能性があり、新しい鬱治療法へつながるかもしれないということでした。
<参照>
⇒光で脳内の記憶書き換えに成功 理研、「嫌な記憶」を「楽しい記憶」に
確かに、私の経験上もうつ病を発症している人はそうでない人に比べて
楽しい記憶を思い出せない、嫌な思い出ばかりという人が多いように
感じます。
どのような治療法が開発されるか分かりませんが、
投薬治療・心理療法ともに活用できそうです。
実用化はまだまだ先の話ですが、
早く実用化されることを願っています。
うつ病以外にも、
過去のトラウマや恥ずかしい記憶を書き換えられるとなれば
需要がありそうですね。
そんな方法があったら、
私も使ってみたいです。