妻が欲しかったのは「ごめん」ではありませんでした

From:宮里竹識
世田谷のオフィスより、、

「もう、謝らないで」
奥様からそう言われた瞬間、
Kさんは何も言えなくなりました。

Kさんは40代の男性です。

長く勤めた会社を休職し、
うつ病の治療を続けていました。

これは、複数のご相談をもとに、
個人が分からないよう再構成しています。

休職してからのKさんには、
口ぐせがありました。

「ごめん」

朝、起きられなかったときも、
「ごめん」

奥様がゴミを出してくれたときも、
「ごめん」

夕食を残してしまったときも、
「ごめん」

奥様が仕事から帰ってきて、
そのまま洗濯物をたたんでいる姿を見るたび、
胸の奥がギュッと痛みました。

自分はソファに横になっている。
妻は、休む暇もなく動いている。
洗濯物がこすれる音まで、
自分を責める声に聞こえたそうです。

だからKさんは謝りました。

せめて反省していることを
伝えたかったんです。

家族に甘えているわけではない。
申し訳ないと思っている。
それだけは分かってほしかったんです。

ところが、謝れば謝るほど、
奥様の返事は短くなっていきました。

「うん」
「分かった」
「もういいよ」

食卓には、
時計の秒針の音だけが響きました。

ある夜のことです。

奥様が、茶色い封筒をテーブルに置きました。

住宅ローンの支払い予定と、
子どもの学校にかかる費用が入っていました。

Kさんは数字を見る前から、
胃のあたりが重くなりました。

そして、いつものように言いました。
「働けなくて、本当にごめん」

すると奥様は、
持っていたペンをテーブルに置きました。

コトン。

小さな音でした。

でも、Kさんには、
とても大きな音に聞こえました。

奥様は目に涙をためながら、
こう言いました。

「私は、謝ってほしいんじゃない」
「これからどうするかを、
一緒に考えてほしいの」

Kさんは責められたと思いました。

もう許してもらえない。

自分には夫としての価値がない。

そう感じて、
寝室へ逃げるように戻りました。

数日後、Kさんから私たちへ相談がありました。

電話の最初でも、
Kさんは何度も謝っていました。

「こんな状態で申し訳ありません」
「妻にも迷惑ばかりかけています」
「自分がもっと頑張らないといけないんですが……」

私はKさんに聞きました。

「奥様は、本当にKさんを責めたかったのでしょうか?」

電話の向こうが静かになりました。

しばらくして、
Kさんは小さな声で答えました。

「違うかもしれません」
「妻も、この先が怖かったんだと思います」

そうなんです。

奥様が欲しかったのは、
立派な謝罪ではありませんでした。

「この不安を一人で抱えなくていい」
そう思える安心感だったんです。

謝る人と、謝られる人。

その形になると、
二人は向かい合ったままです。

一方は加害者。
もう一方は被害者。

でも、夫婦が見なければならないのは、
お互いの顔ではありません。

目の前にある生活の問題です。

穴の開いたボートを想像してください。

水がどんどん入ってくる中で、
一人が「僕のせいだ。ごめん」と
謝り続けても、
ボートから水は出ていきません。

相手が待っているのは、
完璧な反省の言葉ではありません。

隣に座って、
一緒に水をくみ出してくれることです。

私はKさんに、
こんな言葉を提案しました。

「今すぐ働けなくて、私も不安です」
「でも、これから生活を守る方法を、一緒に考えたい」

翌日、Kさんは奥様に伝えました。

声は震えていました。
途中で言葉にも詰まりました。
それでも、最後まで伝えました。

すると奥様は、
しばらく黙ったあと、こう答えたそうです。
「その言葉がうれしい」

その夜、二人は初めて、
家計の状況を一緒に確認しました。

すぐに働けないこと。
治療には時間が必要なこと。
使える制度がないか調べること。

そして、障害年金の可能性も確認すること。

問題が一晩で消えたわけではありません。

預金が増えたわけでも、
うつ病が治ったわけでもありません。

でも、二人の立つ場所が変わりました。

向かい側ではなく、隣に立てたんです。

もし、あなたも家族に、
「ごめん」と繰り返しているなら、
一つだけ覚えておいてください。

家族は、あなたを裁きたいのではありません。

あなたと同じ側に立てているのか、
確かめたいのかもしれません。

うつ病になると、
働けない自分を責めてしまいますよね?

でも、自分を責め続けることは、
家族を守ることとは違います。

謝罪のあとに、
たった一言を加えてみてください。

「一緒に考えたい」

長く話せなくても大丈夫です。

この一言だけでも、
家族へ渡せる安心感は変わります。

そして、生活を守る方法の一つが
障害年金です。

障害年金を調べることは、
家族へ責任を押しつけることではありません。

家族の隣に立ち、
一緒に生活を守ろうとする行動です。

ただし、障害年金は
病名だけで決まるものではありません。

初診日や保険料の納付状況、
現在の障害状態などを確認する必要があります。

しかも、障害年金の手続きはとても難しく、
その中でも、うつ病での手続きは特に難しいです。

苦しさが外から見えにくいうえに、
本人が「これくらいはできる」と、
実際より軽く話してしまいやすいからです。

私たち全国障害年金パートナーズは、
うつ病による障害年金の手続きに特化しています。

あなたが一人で書類と向き合い、
また自分を責めることがないように、
生活の状態を一つずつ整理します。

今すぐ申請を決める必要はありません。

まずは、
自分に障害年金の可能性があるのかを、
確認するところから始めてください。

家族へ渡せる一番大きな安心感は、
「ごめん」という言葉ではありません。

「これからは、一緒に考える」
その姿勢なのだと、私は思います。

うつ病で苦しむ人が、安心して休める社会をつくる。宮里竹識

社会保険労務士法人全国障害年金パートナーズ代表
うつ病の障害年金を2400名以上成功させた社労士
宮里竹識(みやざと たけし)は、うつ病の障害年金に特化した特定社会保険労務士です。障害年金を通じて、うつ病で働けない人に経済的な安心を届ける支援を行っています。初診日や病歴・就労状況等申立書の設計、医師診断書の記載支援など、障害年金の実務全体を一貫してサポートしています。

「自分は対象になるのか分からない」
「申請が難しそうで不安」
そんな方のために、今の状況から受給の可能性を無料で確認できます。
無理なご案内はありませんので、安心してご利用ください。

お電話でのご相談も承っております

「自分は対象になるのか分からない」
「申請が難しそうで不安」
そんな方のために、今の状況から受給の可能性を無料で確認できます。
無理なご案内はありませんので、安心してご利用ください。

お電話でのご相談も承っております