障害年金の依頼者が、社労士に本当に望んでいること

From:宮里竹識
世田谷のオフィスより、、

夜の8時を少し過ぎた頃でした。

机の上に置いていたスマホが、
ブブッ。
と、小さく震えました。

画面を見ると、うつ病で休職しているAさんからのメッセージでした。

そこには、こう書かれていました。
「少しだけ、話を聞いてもらえませんか?」

いつものAさんなら、
「分かりました」
「ありがとうございます」
と、短い文章を送ってきます。

そのAさんが「話を聞いてほしい」と言っています。

私は、すぐに連絡しました。

この記事に登場するAさんは、これまでに伺った複数の相談をもとに、一部を変えて再構成しています。

電話に出たAさんの声は、かすれていました。

「実は、別の社労士さんにも障害年金をお願いしていたんです」
Aさんは、ゆっくり話し始めました。

その社労士さん、最初の面談ではとても親切だったそうです。

「私たちに任せてください」
「しっかりサポートします」

そう言われて、Aさんは少しだけ安心しました。

しかし、契約したあとから対応が変わりました。

質問を送っても、なかなか返事が来ません。

やっと返事が来ても、
「病院に確認してください」
「書類がそろったら送ってください」
という短い文章だけでした。

Aさんは、医師に何を伝えればいいのか分かりません。

年金事務所から届いた書類を見ても、難しい言葉ばかりです。

白い紙の上に並んだ黒い文字が、まるで小さな虫の群れのように見えたそうです。

読もうとしても、頭に入りません。
心臓がドクドクと鳴ります。

封筒を閉じて、机の引き出しにしまいます。
それでも、貯金は減っていきます。
通帳を見るたびに、胸の奥が冷たくなります。

「早く申請しなければ」
そう思うのに、体が動きません。

Aさんは勇気を振り絞って、担当者にメールを送りました。

「次に何をすればいいですか?」

返ってきたのは、翌々日でした。

「必要書類をご準備ください」

たった、それだけです。

Aさんは、その文章を何度も見ました。

そして、こう思ったそうです。

「自分は面倒な客なのかな」
「何度も質問したら嫌われるのかな」
「こんなこともできない自分が悪いのかな」

あなたも、似たようなことを考えた経験はありませんか?

うつ病になると、ほんの短いメールを送るだけでも疲れます。

電話を一本かけるだけで、その日のエネルギーを使い切ることもあります。

それなのに、相手から冷たい返事が来たらどうでしょう。

あなたは「もう質問しないほうがいい」と思ってしまいますよね?

Aさんは、電話の向こうでこう言いました。

「私は、障害年金という結果だけが欲しいと思っていました」
「でも、違ったんです」

少しの沈黙がありました。

そのあと、震える声で続けました。
「自分のことを一緒に考えてくれる人が欲しかったんです」

この言葉は、私の胸に強く残りました。

もちろん、専門家である以上、結果は重要です。

障害年金を依頼する目的は、障害年金を受給することだからです。

しかし、依頼者が見ているのは結果だけではありません。

「この人は、自分のことを本気で考えてくれているか?」
「困ったときに、支えてくれるか?」
「受給するために、できることを探してくれているか?」

そうした“関わり方”も見ています。

障害年金の専門家にとって、あなたの申請は、数多くある申請の一つかもしれません。

しかし、あなたにとっては違います。

あなたの生活がかかった、たった一つの申請です。

家賃を払えるか。
治療を続けられるか。
お金の心配をせずに休めるか。

その後の人生を左右する、大切な申請です。

おぼれている人に必要なのは、岸に置かれた浮き輪だけではありません。

浮き輪につながったロープを、しっかり握ってくれる人です。

「浮き輪は置いてあります。自分でつかんでください」

そう言われても、弱り切った人には手を伸ばせないことがあります。

障害年金の支援も、これと同じだと私は思っています。

必要な書類を案内するだけでは足りません。

次に何をすればいいのか。
医師に何を伝えればいいのか。
書類に不足がないか。
審査する人に、あなたの生活の苦しさが伝わるか。

受給のために先回りして考え、あなたと一緒に進む。

そこまでして初めて、支援と呼べるのではないでしょうか。

特に、うつ病での障害年金申請は簡単ではありません。

骨折のように、レントゲン写真で状態を説明できないからです。

つらさを目に見える言葉に変え、複数の書類に矛盾なく落とし込む必要があります。

診断書があれば、自動的に受給できるわけでもありません。

だからこそ私は、書類を作ること以上に、あなたとどう向き合うかが大切だと考えています。

もし、あなたが今、
「誰に相談すればいいのか分からない」
「自分で申請する気力が残っていない」
「こんなことを質問してもいいのだろうか」
と悩んでいるなら、一人で抱え込まなくて大丈夫です。

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まずは、障害年金を受給できる可能性があるかを確認する無料判定も用意しています。

すぐに依頼すると決める必要はありません。

あなたの状況を整理する最初の一歩として、必要なときに使ってください。

あなたは、何百件の中の一件ではありません。
一人の人生を生きている、たった一人のあなたです。

私は、そのことを忘れずに向き合いたいと思っています。

うつ病で苦しむ人が、安心して休める社会をつくる。宮里竹識

社会保険労務士法人全国障害年金パートナーズ代表
うつ病の障害年金を2400名以上成功させた社労士
宮里竹識(みやざと たけし)は、うつ病の障害年金に特化した特定社会保険労務士です。障害年金を通じて、うつ病で働けない人に経済的な安心を届ける支援を行っています。初診日や病歴・就労状況等申立書の設計、医師診断書の記載支援など、障害年金の実務全体を一貫してサポートしています。

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