俳優の竹中直人さんが所長を務める経済番組に取材されました。
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From:宮里竹識
中野のよろずやより、、
社労士の倫理研修に行ってきました。
この倫理研修は社会保険労務士が5年に1回必ず参加しなければならない
研修で、その名のとおり社労士の職業倫理について学ぶ研修です。
私は今回で3回目の参加ですが、
毎回考えさせられます。
研修の冒頭では社会保険労務士の資格を持っていない人が
社労士を名乗って企業から顧問報酬をもらっていたという
ニセ社労士の事例が紹介されました。
その後も具体的な事例をだしながら、
このようなときにはどのように判断し行動するのが
社会保険労務士として相応しいか考えていく研修でした。
法律上は違法じゃないけど倫理的にどうなの?
こんなこと、たくさんありますよね。
今回の倫理研修を受けて、自分のホームページを振り返ってみました。
倫理というのは絶対的な正解・不正解がない世界ですが、
人に誤解を与えるのはなるべく避けたいと考えたからです。
改めて自分のホームページを見ると、
誤解させてしまう可能性のある部分がありましたので
説明します。
⇒全国障害年金パートナーズのホームページ
まず、
「当社にお任せいただければ、年間216万円が国から支給されるかもしれません」
とトップページに書かれています。
これは、障害年金を受けられれば誰でも年間216万円もらえるという
意味ではありません。
障害年金の金額は、加入していた年金制度や加入期間、扶養家族の有無などで
金額が大きく変わってきます。
当社のいう年間216万円はモデルケースでの話ですので、
人によっては年金額はこれよりも少なくなったり大きくなったりします。
もう一つ誤解されやすいのが、「200%返金保証」です。
これは当社がコンサルティングをして障害年金が不支給になったときに
前受金を2倍にして返金するという制度です。
しかし、これも誰もが利用できる制度ではありません。
当社の専門であるうつ病や、うつ病と同じ基準で審査される
双極性障害・統合失調症、この3つが200%返金保証の対象です。
また、そもそも障害年金の要件を満たしていない人からの依頼は
受けません。
当たり前ですよね。
保険料納付要件を満たしていない人なんかがそうです。
また、症状が軽くて年金の対象とならないであろう人もいます。
このような人の場合は返金保証の率を200%から100%にするなどして
依頼を受けることはあります。
最初から返金保証狙いで依頼してくる不届き者に対しては
容赦なく対応します。
この二つが全国障害年金パートナーズがホームページを見た人に
誤解させているかもしれないと感じるところです。
一方、他の障害年金専門の社会保険労務士事務所のホームページを見ると、
やはり見る人を誤解させている記述があります。
その代表的な言葉が「障害年金専門」です。
本当に障害年金だけを行っている専門家もいますが、
障害年金以外の業務をやっている社労士さんが多くいます。
なぜ、他の業務をやっているのに障害年金専門を名乗るのか、
その理由は二つあります。
【理由①:専門を名乗った方がお客さんが集まる】
例えば、中華料理屋とラーメン店が近くにあったとします。
もちろん、どちらの店もラーメンを出しており、味も同じレベルだったとします。
あなたがラーメンを食べたいと思ったとき、
中華料理屋とラーメン店のどちらに行きますか?
ほとんどの人はラーメン店に行くと思います。
難しい言葉で言うとポジショニング戦略というやつですが、
障害年金専門と名乗ることで、ただ社労士事務所と名乗るよりも
お客さんを集めやすいのです。
【理由②:障害年金だけでは生活できないから】
障害年金の業務だけではやっていけないという障害年金専門の社労士事務所は
意外と多いです。
そのため、給与計算や社会保険手続き、労務相談といった一般的な社労士業務
を行う社労士さんや行政書士など他の士業を同時に行う人、
社労士資格の予備校講師、普通のアルバイトをしている障害年金社労士もいます。
また、普通の社労士事務所が障害年金業務を追加で始め、
障害年金に特化したホームページを作るといったことも普通に行われています。
それらがすべて悪いとは言いません。
社労士の業界も自由競争ですので、
生き残りをかけて切磋琢磨していくべきです。
ただ、お客さんが誤解してしまう表現は
倫理観をもって行わねばなりません。
障害年金の専門家だと思って依頼したのに、
自分の病気で手続きするのは初めてだったというのを
後から知ったという人もいます。
障害年金の制度そのものには詳しくても、
お客さんのケガや病気に関する障害認定基準を知らないまま
依頼を受けるというのは、お客さんの信頼を裏切る行為だと私は思います。
私場合、「うつ病による障害年金専門」の社会保険労務士ですので、
身体障害などで依頼があっても他の社労士さんへ依頼することを勧めています。
手続き自体は行えても、他の障害年金社労士さんの方がそのお客さんを
満足させられると感じるからです。
自分の専門分野は自信をもってサポートし、
専門外の分野は正直に話してお客さんにとって一番良い選択をしてもらう。
そんなやり方を今後も続けていきたいと思います。
【関連記事】
⇒障害年金専門とウソをついている社労士事務所の見分け方
⇒本物の障害年金専門の社会保険労務士を探す方法
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