うつ病による障害年金専門の社会保険労務士事務所

経験していないことは人は理解できない


profile1sFrom:宮里竹識
秋葉原のオフィスより、、
今ちょうど秋葉原のオフィスでお客さんと打ち合わせが終わり、
オフィス内で一息ついているところです。
そこでなぜか、
大学を受験したときのことを思い出したのです。
私は大学で考古学を勉強しようと思い、
奈良県の大学の推薦入試を受けたのですが
みごとに落ちました。
その後高校の先生の紹介もあり、
なぜか山形の大学を受験したのです。
そして1998年の2月、
とても寒い時期に沖縄から山形に試験を受けに行きました。
試験勉強はそれなりにしていたのですが、
まったく対策していなかったことがあります。
それが「寒さ対策」です。
沖縄県民の私としては山形の寒さはつらいだろう
ということくらいは分かっていました。
でも、今回の目的はあくまでも大学受験です。
受験会場は屋内ですので、
暖房くらいあるだろうと考えていたのです。
もちろん暖房は効いていましたよ。
外は雪景色でしたので、暖房がなければへたをすれば死んでしまいます。
しかし、
暖房が効いた室内においても
南国暮らしの私には寒く感じたのです。
どれくらい寒く感じたかというと
指先が冷たくなってうまく文字が書けなくなってしまったほどです。
元々字はきれいな方ではありませんでしたが、
さらに個性的な字になってしまうのです。
これは予想外でした。
でも普通の教科は何とか大丈夫でした。
多少字がきたなくても読めれば点数がもらえます。
文字のきれいさで合否が決まるわけでもありませんからね。
しかし小論文のテストが始まったときに
気がつきました。
寒さで指先がうまく動かないことで
文字を書くスピードがいつもの半分ほどになっていたのです。
限られた時間内で課題に対する論述をしなければならないのに、
手が思うように動かなくて中々文章を書き進められなかったのです。
あの時はかなり焦りましたね。
試験中に手をこすり合わせてみたり
握り拳をにぎったりはなしたりと
周りから見たら変な動きをしていたはずです。
何とか解読できる程度の文字にして書き進めるしかありませんでした。
どうにか試験をやりとげ無事に合格したのですが、
寒さって怖いですね。
この話を大学に入った後友達にしたのですが、
誰にも理解されませんでした。
暖房は普通に効いていて問題なかったとみんな言うのです。
寒さで指が動かなかったというのは私だけだったので、
「どんだけ寒さに弱いんだよ」
と笑い話になってしまいました。
まぁ、周りはみんな寒さに慣れている人ばかりで
沖縄から来たのは私一人だったので仕方ないのかもしれません。
普段温かいところで生活している人が急に寒いところにきたら
身体が慣れなくて指が動かなくなるということを経験した人は
私以外いなかったのです。
経験したことがないものは理解されないものです。
これは、うつ病も同じことです。
うつ病という言葉だけはかなり世間にも浸透してきました。
でも、うつ病の本当の辛さ・苦しさは体験した人にしか分かりません。
眠れない、悲しくなる、ネガティブになる、イライラする、
死にたくなる、意欲がなくなる、人と話したくない・・・
言葉にするのは簡単ですが、
実際はもっと苦しいものです。
自分でも何とかしたいと思っても、
中々自分の感情をコントロールできません。
そして、先ほど言ったとおり人は自分が経験したことのないものは
理解することができません。
そのため、うつ病の本当の苦しさは中々理解されないのです。
それでも見守ってくれたり話を聞いてくれたりする家族がいれば
まだ良い方です。
それが会社になると、
理解されないということは苦しさ倍増です。
私が以前勤めていた会社でチームメンバーがうつ状態になったとき、
その人から心療内科に行った方がいいか相談を受けたことがありました。
私は病院に行って薬をもらい、
医師やカウンセラーに話を聞いてもらったらどうかと
アドバイスしました。
その話を上司に報告したら
「病院に行ってうつ病と診断されたらどうするんだ!」
と怒られてしまいました。
そんな会社もあるのです。
うつ病を経験していない周りの人には、うつ病の辛さは理解されない。
それでも何とかしていくしかないのです。
今は辛くても、
病気が治って時間が経てば
うつ病の経験も役に立つはずです。
私も月100時間を超える残業が5年間続き、
過労でうつ状態になったことがあります。
そのときは病院に行く時間もありませんでした。
何とか時間をかけて体調を改善していったのですが、
あのときの経験があるおかげでうつ病者の気持ちが分かるようになりました。
また、身内がうつ病になったこともあるのですが
そのおかげでうつ病者の家族の気持ちも理解できるようになりました。
とはいえ、社会的にはうつ病の理解はまだまだです。
本当の意味で全ての人にうつ病を理解してもらうのは
難しいでしょう。
だからといってあきらめて何もしないというのは私の信念に反しますので、
今後もブログ等を通じてうつ病や障害年金について多くの人に知ってもらえるよう、
情報発信を続けていきたいと思います。




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