「取材させてください」→実は取材ではなく、営業だったという話

From：荻島真二
秋葉原のオフィスより、、

ある日、事務所のフリーダイヤルが鳴りました。

（今度の相談者さんは、どんな内容かな？）

そんなことを思いながら、受話器を取ります。

荻島「はい。全国障害年金パートナーズ、
社会保険労務士の荻島です。」

ところが、相手は相談者の方ではなく、
新聞社の記者を名乗る方でした。

社名は伏せて、ここでは「X社」としておきますね。

X社「御社のホームページを拝見して興味を持ちました。
ぜひ、我が社が出版する書籍に掲載したいので、御社を
取材させていただけないでしょうか？」

えっ！？
新聞社の取材？
これはたいへん名誉なことなのでは？

確かに、我々全国障害年金パートナーズは
うつ病による障害年金を専門とする、業界では
それなりに有名な社会保険労務士法人です。

とうとう新聞社から取材依頼が来るようにまでになったか。

もちろん、私の一存では決められないので
「代表に確認の上、ご返事します。」といって
いったん電話を切り、宮里代表に報告します。

荻島「いま、X社と名乗る新聞社から、当社を取材
したいとの電話がありました！」

宮里代表「・・・。それは、取材を名目にした営業の可能性が
高い。試しに『取材を受けるのにお金はかかりますか？』と
聞いてみてください。」

そんな、取材を騙った営業だなんて・・・。

私はX社に電話します。

荻島「先ほど電話をいただきました全国障害年金
パートナーズの荻島です。」

X社「折り返しのご連絡、ありがとうございます。」

荻島「ひとつ、確認したいことがありまして。」

X社「なんでしょうか？」

荻島「仮に、当社が貴社の取材を受けるとしたら、
お金はかかりますか？」

X社「いいえ。企画料、印刷代など、出版費用はいっさい
かかりませんよ。ご安心ください。」

さすがに、ここまでくるといくら鈍感な私でも
（そんな、ウマい話があるだろうか？）と気づきます。

荻島「では、取材を受けることで、お金は１円も
かからないという理解でよろしですね？」

X社「・・・。」

荻島「どうなんですか？」

X社「あ、いや、その・・・。本の出版が決まったら
取材を受けていただいた方には、その本の購入を
お願いさせていただいております。」

荻島「１冊いくらですか？」

X社「１，５００円です。」

荻島「では、１冊だけ購入すればよろしいのですね？」

X社「あ、いえ、１回の取材につき『２００部』から
購入していただいております・・・。」

私はさらに畳みかけます。

荻島「ということは、お金はかからない
という先程の話とは違いますよね？実際には
３０万円ものお金がかかることになるではありませんか！？」

X社「御社が、今回取材をご希望でないということは
よくわかりました。では、今回の企画はなかったことに
させていただきます。」といったあと、一方的に電話が
切られました。

私は、相手の巧妙な話術に「新聞社の取材」と
舞い上がっていた自分を反省したのでした。

ところで、私たち全国障害年金パートナーズでも
相談者の方から「費用はいくらかかりますか？」と
聞かれることがよくあります。

もちろん、X社のように相手を誤解させるような
説明は行っていません。

「実際に、当社にサポートをご依頼いただく前に
一度、電話で打ち合わせを行います。
この打ち合わせまでは、お金はかかりません。」

これは紛れもない事実です。

「打ち合わせを終えて、実際にサポートをお申込み
いただくことが決まったら、着手金として１万１千円を
頂戴します。」

これも、その通りです。

「その後は、障害年金の受給が決まるまでは
お金はかかりません。受給が決まって、実際に
年金が振り込まれてから、決まった年金額の
２ヶ月分か3ヶ月分、プランによっていずれか
の額を報酬として頂戴します。」

ここまで、正確に、丁寧に情報を伝えています。

そして当社のホームページ上に公開している
障害年金を受け取れるかどうかの無料判定は
本当に「無料」で行っています。

私たちは純粋に、うつ病で困窮している方に
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