家族に理解されなくたっていい

From：山崎純平
草加のカフェより、、

どうして、家族なのに、わかってくれないの。
どうして、夫なのに、私の苦しさをわかってくれないの。
家族だからこそ、この苦しさをわかってほしい。

そんな気持ちを感じたことはありますか？

うつ病の辛さを家族にわかってもらえたら、

きっとあなたの感じている苦しさも
和らぐと思います。

でも、一方で家族にあなたの辛さをわかってもらえている人って、
どのくらいいるのでしょうか？

私の感覚としては、とても少ないと思います。
10人中7人くらいは、家族に理解してもらえないのではないかと思います。

家族の人にうつ病のことを理解してもらえているという人に何人も会ってきました。
一方で、それと以上に、

うつ病を一番わかって欲しい家族に理解してもらえない人が多いと感じます。

・家族に私の苦しさを理解してもらえない
・うつ病は甘えだ
・家にいるんだから、家事くらいできるでしょう
・こっちは仕事をしているのに、どうして家に帰ってまで育児・家事をしないといけないの
・家で休んでいていいよね
と心ない言葉を言われたりすることもあるでしょう。

言葉に出さなくても、そのように感じることもあると思います。

一番身近で、長い時間を過ごした家族に、

あなたの辛さをわかってもらえない苦しさは、
想像を絶すると思います。

これに対して、名著「嫌われる勇気」ではこんなことが書いてあります。

課題を分離せよ！

何言ってるんだ？
よくわからないですよね。

例えば、親が子供に勉強をしろ！ということあると思うのですが、
親は子供の課題をあたかも自分の課題であると思い込んでしまっています。

子供が勉強しなくて苦労するのは、親ではなく、子供です。
いい大学に行けず、就職に苦労するのは、親ではなく子供です。
それをあたかも子供の悩みを親の悩みと同一視してしまうのです。

親からすると、自分ではない子供の行動によって、

自分の気持ちが左右されてしまう。
それって辛いですよね。

他人の課題を自分の課題にしてはいけない！

つまり、課題を分離せよ！
とアドラー言っています。

家族があなたのことを理解するかどうかは、

あなたの課題ではなく、家族の課題です。
あなたがいくらそのことで悩んでも、
家族が理解してくれるかどうかは別問題なのです。

他の表現では、

「相手を動かすのは難しい」というのと同じですね。

あなたの人生は、あなたが決めるものです。
決して、他人によって決められるものではありません。
家族がわかってくれたから、あなたは嬉しい。
家族がわかってくれないから、あなたは悲しい。
それだと、家族にあなたの人生が左右されてしまいますよね。

天気予報にあなたの人生を委ねているのと同じかもしれません。
雨だとあなたは悲しい
晴れだとあなたは嬉しい

でも、雨でも嬉しい時ってありますよね。
例えば、お気に入りの傘を使える！から嬉しい。

家族は、あなたではないので、ある意味”他人”です。
他人を動かすのは難しいですね。
だから、家族がどう思うが関係ないのです。

あなたの辛い、苦しいという気持ちを家族が理解してくれようが、理解してくれないが、
あなたの幸せには何ら影響を及ぼさないのです。

ただ、あなたが辛い、苦しいという気持ちを、

あなた自身がしっかりと感じて、
あなたがあなたの辛さ・苦しさをわかってあげたら、

それでいいと思うのです。
何度も言いますが、家族にわかってもらえなかったとしても、

あなたの幸せに影響はないのです。
あなたの幸せは、コントロールできない家族ではなく、

あなたが決めるものです。

と、とても真面目なことを言っていますが、

私も全部が全部そのように考えられるわけではありません。
ただ、私のモットーとしてそのように考えています。

だって、その方が幸せになれると思いませんか？
コントロールできない他人や家族によって、

自分の気持ちが幸せになったら、落ち込んだりするのは、嫌だなと思います。
自分の人生は、自分のものです。
あなたの人生は、あなたのものです。

私も言ってからには、少しずつ取り組んでみます。
ぜひ、あなたの参考になったら嬉しいです。