ミスった

From：山崎純平
草加のカフェより、、

前職で、やらかしてしまったことがありました。
前職では、社会保険労務士事務所で働いて、お客さんの会社での社会保険の手続きなどをしていました。

お客さんの会社で、人を雇った時に、社会保険の手続きを行います。
そのとき、「髙橋さん」が正しいのですが、「高橋さん」と間違ったお名前で役所に届け出をしてしまいました。

それにより、保険証が発行されるのに、少し時間がかかってしまう事態が起きました。

上司からは、「これは重大なミスです。すぐに、お客さんのところに謝りに行きなさい。」と言われました。

ミスに発覚したとき、私はうろたえました。
今までミスはなく、割と完璧に仕事をしていたのですが、そのミスがあって、かなり落ち込みました。

あの時、しっかりと名前をチェックしておけばよかった。
どうして、スルーしてしまったんだ。
自分をこれ以上にないくらい、追い込みました。
お客さんの会社に謝りに行かなければいけない。
怒られる。嫌だ。

どんどん、ネガティブ思考に陥り、苦しくなっていきました。

他の同僚から、「大丈夫だよ。俺だって、同じミスしたよ」と慰めてもらうのですが、
我ここにあらず状態でした。
相手のアドバイスが頭に入ってきません。
どうしよう、どうしようと不安ばかりが大きくなります。

しっかりと反省をして、今後は同じことをしないようにと対策は考えたのですが、
お客さんの会社に謝りに行くということを考えると、また、ネガティブ思考にはまってしまいます。

菓子折りを持って、お客さんのところへ謝りに行きました。
足取りは、足枷をしているかのように、かなり重かったです。
景色が頭に入ってきません。ずっと、不安に襲われている感じでした。

結局、お客さんのところに謝りに行ったら、お客さんも「わざわざ謝りにこなくていいのに」と、お咎めなしでした。

全然、問題なかったです。

えっ？って驚くくらい、普通に終わりました。
帰り道、心が晴れやかで、あんなに悩んだのは何だったのだろうか・・・と思うほどです。
この機会に、今後ミスをしないようにより一層、気を引き締めることを誓いました。
確かに、わざわざ謝りに行くレベルか？と今になったら思えるのですが、
ミスして、自分を見失っていたときは無理でした。

自分を悩ませる問題を解消しない限り、どうポジティブ思考を試みても、ダメなんだと感じました。
逆に、その問題を解消できたなら、ポジティブ思考をしようと思わなくても、勝手に前向きな考えが生まれてきます。

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