え、その続き、そうなの？！という話

From：佐々木仁志
川越市内のスタバより、、

天は人の上に人を造らず。天は人の下に人を造らず。

福沢諭吉の「学問のすすめ」です。
聞いたことがあると思います。

この言葉を引き合いに出して、
「だから人間というのはみんな平等なんだよ～」と言う人がいます。

しかし、ちょっと待ってください。

この言葉には続きがあるのです。

天は人の上に人を造らず。天は人の上に人を造らず。とは言へり。

です。

「とは言へり」は「と言われている」という意味です。

元の文章が昔の言葉遣いでちょっと難しいので、
私の解釈で簡単に言いますと、、

-+-+-+-+-+-+-+-+-+-

天は人の上に人を造らない、人の下に人を造らない、
と言われている。

人は生まれながら平等だ、と。

でも、こうしてまわりを見まわしてみると、
賢い人、愚かな人、貧乏な人、金持ちな人、
身分の高い人、低い人と、
いろいろ違いがある。
なぜなのか？

それは明らかだ。

賢い人と愚かな人の違いは、
勉強をしているか、
していないかの差なのだ。

-+-+-+-+-+-+-+-+-+-

いかがでしょうか。

こうして見ると、言ってることが全然違う、
って思いますよね。

福沢諭吉は「人間みんな平等」なんて
言っていないのです。

このように、昔の偉人や有名人、
社会的地位が高い人の言葉というのは、
切り取りであっても
すごいパワーがあります。

そしてその切り取りを使って、
だから自分が言うことは正しいんだぞ、
と言ってくる人がいる。

ですが、その切り取りが
本当に正しいのかどうかは
切り取りの前後を見ないとわからないのです。

これは障害年金も同じ。

障害年金をネットで検索すると、
「ここの医者がこんなふうに言っていた」
「あそこの社労士がブログでこう書いていた」
という情報であふれかえっています。

しかしそれらの情報は切り取りで前後がなく、
大変怪しい。

でも人は、
医者の先生が言っていたのなら正しそう、、
社労士が言うのなら間違いないかも、、
と無意識に思ってしまうのです。

（さらに付け加えると、
そもそもその情報をネットに書いた人も
誰で、どんな意図で書いたのか
わからないことがほとんどです）

情報源は信頼できるところ
一つに絞りましょう。

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