家を手放すか、犬を保健所に連れて行くか・・・

From：山崎純平
草加のカフェより、、

去年の11月、母は泣き崩れそうになっていました。
もう無理、限界、気が狂いそう。

母が飼っているマルチーズのポンポンと散歩に行ったときのことです。
ポンポンは、臆病な性格のため、通りすがる人や犬、全てに、吠えまくります。
一度吠えると手がつけられず、気が狂ったように吠えるのです。

通りすがりの人から、「うるせぇな！」と舌打ちをされることは日常茶飯事。
近隣の人からも、家の窓を開けて「うるせんだよ！」と怒鳴られることもありました。
母の家には、匿名で「犬の鳴き声がうるさい」という紙を入れられることも・・・

久しぶりに会った母は、顔色が悪く、覇気がなくなっていきました。
母は私に、「この家を出ていくしかない。または、ポンポンを保健所に連れて行くしかない。」と、かなり思い詰めていました。
母は完全にギブアップでした。

あなたはこの話を聞いて、きっと悲しい気持ちになったかもしれません。
でも、誤解しないで下さい。
というのも、この話はハッピーエンドで終わるからです。

私は、母の悲惨な姿を見て、ネットで調べました。
「犬　無駄吠え防止」
色々な道具を取り寄せては使ってみましたが、どれも効果がありません。
中には、犬への虐待だと思わせるような道具までありました。

そんな中、ある茨城県の訓練学校を見つけて、ダメ元で訓練学校に預けました。
訓練学校の校長は、「大丈夫です！この子なら、無駄吠えを直せます！」と力強く言ってくれました。
藁にもすがる思いで、任せました。

そこでは、2ヶ月犬を預かり、訓練をして、卒業させるというものでした。
また、犬の訓練だけでなく、飼い主のトレーニングも重要ですので、
2ヶ月の間で3回、飼い主のトレーニングもします。

12月からポンポンを預けて、1ヶ月ぶりに再会しました。

↑トレーニングの休憩中です

母は、1ヶ月間会えないだけで、とんでもなく寂しかったとのこと。
1ヶ月間、ポンポンのことを思い出さない日はありませんでした。
もちろん私も。

ポンポンに会うと、いつもなら嬉しくて吠えるのですが、吠えないのです。
驚きました。
その日は半日ポンポンと一緒に飼い主がトレーニングをするのですが、
一切無駄吠えがなくなったのです。
しかも、おすわり、伏せができるようになったのです。
今まで、おすわり、伏せなんてやったことないです。
たくましくなったポンポンの姿に、感動しました。
「本当にわが子？」と目を疑うほどです。

母がこれまで感じていた不安はキレイに吹き飛びました。
母は、久しぶりに笑顔を見せていました。
あと1ヶ月間、訓練をする必要がありますが、楽しみです。

この訓練校を知らなかったら、自宅を引っ越すか、最悪、ポンポンを保健所に連れて行かなくてはいけなかったかもしれません。
ポンポンと離れることは、母の心の死を意味します。
もしポンポンを保健所に連れて行くことがあったら、
私が引き取るつもりでした（私も犬を飼えないところに住んでいるので、引っ越す覚悟がありました）。

この訓練校を知ることができて、救われました。

あらためて、障害年金も同じだと感じたのです。
障害年金を知らなかったら、体にムチを打って無理して働いてしまう。
その結果、ますます体調が悪化して、苦しんでしまう。

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