他人の動画コンテンツを盗んだ人の末路

From：宮里竹識
下北沢のオフィスより、、
最近、ある人が障害年金やうつ病に関する動画を
大量にYouTubeで公開していました。
私も1日に1つの動画を公開するようにしていますが、
その人の動画数には全く及びません。
1日で20件前後の動画を公開しているようです。
動画の内容に統一感がなかったことに違和感を感じましたが、
素直にすごいなぁ〜と思いながら見ていました。
きっと、事前に大量に動画を用意して、
一気にYouTubeにアップしたのだと考えていました。
ところが、先ほどその人の新しい動画を見ようとしたら、
こんな画面が出てきました。
↓

”この動画に関連付けられていた YouTube アカウントが停止されたため、
この動画は再生できません。”
この人のYouTubeアカウントが停止されたため、
その人が公開した動画すべてが見れなくなっていました。
なぜ、精力的に毎日動画を公開しつづけていた人が
いきなりアカウント停止になったのでしょうか？
その人が自分でアカウントを停止したとは考えにくいです。
となると、あまり考えたくありませんが…。
念のため、調べてみることにしました。
その人の動画のタイトルをコピーしてGoogleで検索します。
するとどうでしょう。
見事に同じ内容の動画が現れたではありませんか。
しかも、別人が作成した動画です。
答えは出ました。
その人は別人が作った動画をダウンロードし、
自分の動画としてYouTubeにアップしていたのです。
これは完全に著作権の侵害です。
きっと、オリジナルの著作権者がYouTubeに申立をして
アカウント停止になったのだと思います。
さらに、有名なインターネット掲示板にあった質問と回答を
そのままコピペして動画にしたものまでありました。
ここまでやってしまったら弁明のしようがありません。
アカウント停止も当然のことです。
ただ、他人の動画が貼り付けられているブログなどをよく見ますが、
一定のルールを守っていれば問題ありません。
それは、オリジナル動画のHTMLコードを貼り付けるという方法です。
この方法なら他人のYouTube動画を簡単に自分のブログやホームページに
貼り付けることができます。
一見この方法も著作権侵害になるように思えますが、
全く問題ありません。
なぜなら、HTMLコードはYouTubeを運営しているGoogleが公開しているもので、
最初から他の人が動画を利用してもよいという制度になっているからです。
もちろん、HTMLコードを使った場合は他人のブログで再生された動画でも
オリジナルの再生にカウントされます。
そのため、他の人に自分の動画を紹介してもらうようなものですので、
オリジナル動画の評価も上がっていくのです。
他の人に動画を使ってほしくなければ非公開にすることも可能ですので、
この方法でやる限りは著作権侵害にはならないのです。
では、なぜ今回の人はわざわざ他人の動画をダウンロードして
自分の動画としてYouTubeにアップしたのでしょうか？
著作権侵害になるにも関わらずです。
単に著作権について理解していなかったのでしょうか？
おそらく違います。
なぜなら、他人の動画をダウンロードするよりも
HTMLコードを貼り付ける方がはるかに簡単だからです。
十中八九、自分の動画として再生させることで
広告収入を得ようとしたのだと思います。
YouTubeの場合、動画に広告を入れることで
1再生あたり0.1〜0.5円程度の広告収入が入ると言われています。
そのため、YouTubeで大きく稼ぐには大量の動画が必要になります。
自分で大量の動画を作成できないので他人の動画を自分のものとして
アップしたのでしょう。
ちなみに、私たち全国障害年金パートナーズも
うつ病や障害年金に関する動画を数多く公開しているのですが、
他の人のブログなどでも使われていたりします。
HTMLコードを貼り付けるという方法でしたら問題ありませんので
どんどん使って下さい。
ただし、今回紹介した人のように
自分の動画としてアップするのは著作権侵害ですのでNGです。
実は海外の動画サイトで勝手に流用されて困っています。
中東のサイトで文字が全く読めないので今のところお手上げ状態です。
何とかならないものか…。
少し対応を検討したいと思います。
動画は著作権を守って楽しく見たいものですね。