うつ病による障害年金専門の社会保険労務士事務所

「周りの人との絆があればうつ病は克服できる!」、いやいや、一歩間違えたらうつ病者は排除されますよ


kizuna
うつ病を克服した人のエピソードを時折目にしますが、
「会社の仲間や家族に助けられた」
という話が多い気がします。
確かに、うつ病の治療には周囲の理解やサポートが重要です。
会社においては不用意に励ましたりして精神的に追い詰めないようにする、
有休や休職制度を使ってしっかりと休ませる、仕事をみんなでシェアして
回していくといったことが必要です。
家族のサポートも重要です。
薬の飲み忘れがないかチェックする、食事の用意や部屋の片付け、
入浴を促したり規則正しい生活を送るためのフォロー、
他人から見たらただの甘えに思われるようなことを
長期間行います。
メディアはこれらの周囲の協力を「絆」と称し、
美談として扱います。
しかし、実際はそんな美しいものではありません。
うつ病を克服するということは、
本人にとっても周囲の人間にとっても
地味で苦しく終わりの見えない道を歩き続けるようなものです。
うつ病者本人は、気分が沈みつらい過去の記憶を何度も再生し、
誰かに助けを求める恐怖、拒絶されるのではという不安がつきまといます。
会社や家族など、助ける側も大変です。
「人は助け合うものだ」という善意や家族愛から手を差し伸べますが、
一方的に負担が増えるだけでいつ終わるか分からない支援を続けるのは
簡単ではありません。
人間は集団で組織的に生きていく生物ですが、
組織を維持するためにはみ出しものを排除するという心理があります。
会社の場合、社長の考えやルールに従わない人は排除されます。
この排除という行為を集団で行うことによって組織の団結力が上がります。
震災後の仮設住宅においては住民の助け合いによって絆が生まれたという
美談がマスコミで紹介されていますが、
一方で、障害をもっていることで健常者のように動くことができずに
ゴミ捨てのルールを守れなかった人は集団から非難されていた
という現実もあります。
うつ病者が療養するために会社がサポートする場合にでも、
「なんで私があの人のために余計な仕事をしなければいけないの?」
という人もいます。
病気が長引くほど非難される可能性も高まり、
社員の不満を抑えきれなくなった会社もうつ病者を切り捨てる
ことだってあるのです。
それでも鬱病を治すことをあきらめるわけにはいきません。
まずは病院に行ってください。通い続けてください。
適量の薬を飲み続けてください。
ご飯を食べてください。
夜は寝てください。
部屋の掃除をできるようになってください。
散歩に出てください。
電車やバスに乗れるようになってください。
人と話せるようになってください。
これらを一度にすべて行うのは難しいでしょう。
まずは通院と服薬から、
できることを少しずつ増やしていきましょう。
すべてができるようになると、
社会復帰もできるはずです。
そこまで回復したら世界が変わって見えます。
楽しめなくなっていた趣味が楽しく感じるようになります。
ご飯が美味しく感じます。
人とのコミュニケーションを楽しめます。
仕事にやりがいを感じます。
人生が充実します。
うつ病者自身だけでなく、家族も救われます。
鬱病は治すことができる病気です。
道のりは長いかもしれませんが、あきらめずに進んでください。




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