うつ病による障害年金専門の社会保険労務士事務所

うつ病ですぐに意欲を高めたいときに使われる薬


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1.意欲を高める薬について


意欲を高める薬としては、ドーパミンを活性化させてノルアドレナリンを
活性化させる作用のあるスルピリド(商品名:ドグマチール)
という薬があります。
このスルピリドは即効性があり、
服用すると数日、早い人は一日で効果を感じることができます。
また、ノルアドレナリンの再取込を阻害して意欲を高めるものとしては、
次のような薬があります。
●ミルナシプラン(商品名:トレドミン)
●ノルトリプチリン(商品名:ノリトレン)
●アモキサピン(商品名:アモキサン)
ただ、これらの意欲を高める薬は一時的には効果を発揮するものの、
その人の本質的なエネルギー水準を高めるものではないので
あまり濫用すべきではありません。
 

2.意欲を高める薬の効果・副作用など


 

薬品(商品名) 作用 効果 副作用
スルピリド(ドグマチール) ドーパミンの働きを活発にする 意欲を高める パーキンソン症状
●ミアンセリン(テトラミド)●セチプリン(テシプール) ノルアドレナリンの再取込を阻害する 意欲を高める 眠気・口渇く・便秘・排尿困難・起立性低血圧
ミルナシプラン(トレドミン) ノルアドレナリンの再取込を阻害する 意欲を高める(ただし、セロトニンの再取込を阻害することによって休ませる効果も多少ある) 排尿障害
●ノルトリプチリン(ノリトレン)●アモキサピン(アモキサン)●マプロチリン(ルジミオール) ノルアドレナリンの再取込を阻害する 意欲を高める(ただし、セロトニンの再取込を阻害することによって休ませる効果も多少ある) 眠気・口渇く・便秘・排尿困難・起立性低血圧

 
 

3.意欲を高める薬の使いどころ


意欲を高める薬の使いどころとしては、
基本的には、うつ病治療における回復後期に使用するものと
考えられています。
例えば、うつ病の症状が改善し復職も目前という時期において、
休んでいた期間が長いことから不安が拭えない、
もう一歩背中を押してほしいときなどに使用するのが良いと思います。
もちろん、治療中においても常に気分が落ち込んでおり、
一時的に無理矢理にでも気持ちを上げることで治療が進むこともありますので、
回復後期にしか使ってはいけないというものではありません。
ただし、気分が落ち込んでいるからという理由だけで安易に
意欲を高める薬を使うのは、治療を長期かさせるおそれがあるので
注意しましょう。
あなたが今うつ病で治療中であるのなら、
自分がどの薬を飲んでいるのか、
もし意欲を高める薬を処方されているならそのタイミングが正しいのか、
改めてチェックみてください。




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