うつ病による障害年金専門の社会保険労務士事務所

なぜうつ病で休職した人は復職に失敗することが多いのか?


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うつ病によって休職している人の数は、
50万人もいるといわれています。
当然ですが、休職していられる期間は限られていますので
休職期間が終わったら復職を考えなければなりません。
しかし、うつ病休職者の復職成功率というのは
10%〜20%と低いのが現状です。
どうしてうつ病で休職した人が復職に成功するのは
こんなにも難しいのでしょうか?
その理由には、
会社側の理由と本人側の理由があります。
【会社側の理由】
会社側の理由として最も大きいのが、
休職・復職の体制がとれていないというのがあげられます。
大企業であれば一人二人休職したとしても代わりの人材は
社内にたくさんいます。
復職までに時間がかかったとしても、
仕事や人材の調整を行う余裕があります。
しかし多くの中小企業はそうはいきません。
人を雇うにも人件費がかかるため、
多くの中小企業はギリギリの人数で仕事をまわしています。
そのような中で、うつ病で働けなくなった人が出たらどうなるでしょう。
他の社員に休職者の仕事を任せるとその分の残業代が発生します。
新たに社員を雇用すれば、その人の給与や人材育成にもお金がかかります。
そして、うつ病者が復職してくることには
その人が元々行っていた仕事は他の人の仕事になっており、
やってもらう仕事がないということも起こりえます。
また、中小企業の場合は復職できたとしても
以前のようにバリバリ働くことを求められることが多いです。
このような状況ですので、
うつ病者としても復職が難しい環境にあり、
会社としてもうつ病者の休職・復職に積極的に協力できないのです。
そのため中小企業では、
うつ病で働けなくなったら退職してもらう、
休職期間が過ぎても働けないと会社が判断したら退職してもらう、
という流れになっていることが多いのです。
私も障害年金専門の社労士として開業する前は
会社の就業規則なんかも作っていました。
会社の就業規則の多くには、
休職者対策として
休職期間満了時に病気が治っていなかったら自動的に退職となるような
ルールを定めているのです。
これが、うつ病休職者の復職が難しい理由の1つです。
【本人側の理由】
復職に失敗する理由として、うつ病者サイドの事情もあります。
それは、うつ病者の生活リズムです。
うつ病で休職していると、
どうしても生活リズムが不規則になりがちです。
朝起きれなかったり、昼間寝すぎてしまったり、夜寝れなかったり。
もちろんこれはうつ病の症状の一つですので仕方ない部分もあります。
しかし会社に復職するということは、
定時に出勤し、8時間継続して働き、時には残業も行うという生活を
週に5日安定して行う必要があります。
当然ですが、生活リズムが崩れているうつ病者にこれを行うのは
簡単なことではありません。
まずは出社時間に間に合うように起きる、
会社の前まで出勤してみる、
一定時間継続して作業してみる、
人とのコミュニケーションがとれるようになる、
といった準備が必要です。
生活リズムの改善と同時に体力の回復も必要です。
可能であればいきなり完全復職するのではなく、
短時間勤務→残業なしフルタイム→残業ありフルタイム
といった感じで少しずつ完全復職できるように体を慣らしていきましょう。
とはいえ会社側の事情で復職できないこともあるので、
休職期間の後半では退職や転職を考える必要があるかもしれません。
一番の不安ごとは”収入”だと思います。
まずは休職期間中は傷病手当金の手続きをしましょう。
給与の3分の2が最大で1年6ヶ月受け取れますし、
一定の要件を満たせば退職後も受け取ることができます。
病院に通い出してから1年6ヶ月経過してもうつ病が治らず
働くことも難しいのであれば障害年金を検討してください。
ただし、障害年金の手続きはうつ病者にとって非常に難しいものですから、
障害年金専門の社会保険労務士に手続きを依頼しましょう。
障害年金の審査は”落とす審査”です。
失敗して不支給となる人や本来より低い金額となる人が続出していますので、
自分一人で手続きするのはリスクがあります。
そもそも、体調が回復していない状態では障害年金の手続き自体を
行えないケースも多々あります。
無理をせず専門の社労士に相談しましょう。
あなたの一生がかかった重要な選択となりますので、
慎重に決めてください。




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